漢字の覚え方のコツ
あることを覚えよう、覚えようとして書きなぐったり何度も読んだりすることよりも、「ある単語を思い出そう」とした時のほうが、記憶の定着が良いです。
例えば、漢字を覚えたいと思った時、漢字練習帳に同じ漢字を何度も書いたことがあると思います。
穀物、穀物、穀物、穀物・・・
と右手の小指側が真っ黒になるまで漢字の練習していませんでしたか?
小テストを実施して「思い出す」負荷をかける
しかし、覚えようという意識で同じワードを何度も演習するよりも、
問:「こくもつ」を漢字にしろ
という問題演習を行い、「思い出す」作業をしたほうが、記憶の定着がいいです。
なかなか覚えられない漢字の問題演習を何度も繰り返して、「思い出す」負荷をたくさんかけましょう。
「思い出す」作業をたくさん行うにはどうすればいいのか?
答えは簡単です。
問題演習はノートに実施し、演習書はきれいにとっておいて、何度も問題演習できるようにしておくことです。
#1 参考書や教科書の勉強する範囲を軽く読みます。
(既に何度も勉強した単元であればここはスキップ)
#2 すぐに確認問題をノートを使って行います。
当たり前ですが、最初から良い点がとれるはずもありません。しかし、気にしないでください。
また、10秒考えても答えが思いだせなかったら次の問題に進んでください。見た瞬間思い出せなければ、どんなに時間をかけても思い出せません。
思い出せなくてもOKです。次のサイクルで思い出せるようにしましょう。
#3 答え合わせをして、間違えた問題にはチェックを入れます。
#4 間違えた問題について、解答解説をよく読みます。
解答解説は丁寧に読み、思い出せなかった重要なポイントをノートに記載します。
解答解説の全てをノートに記載する必要はありません。時間がもったいないです。思い出せなかった重要なポイントのみ、1行くらいで簡潔にまとめてください。
#5 もう一度、間違えたところを中心に参考書を読みます。
あまり時間を書けすぎないようにしてください。
#6 2〜5を繰り返す。
問題演習を繰り返し過程で、間違えた問題について、また間違えた問題はチェックを追加してください。
逆に、正解した問題についてはそのチェックを◯で囲み、「正解した」ことがわかるようにしてください。そして次回の問題演習の時にはその問題はパスしてください。
漢字の覚え方のまとめ
・人間は覚えようとする作業よりも、思い出す作業を行ったときが記憶の定着がいいです。
・思い出す作業を効率化させたのが「間違えた箇所のみにチェックを入れてそこを繰り返し復習する勉強法」です。
・また、情報カードを使って間違えた問題のみを何度も復習する方法はこの理論に基づいています。
・問題演習を使って思い出す作業を行った時のほうが記憶の定着がいいという理論を、アクティブリコール理論といいます。
漢字だけでなく、国語の知識問題、英語、社会、理科の暗記科目はアクティブリコールを使ってどんどん問題演習をしてください。