業務スーパーとは?
テレビ東京カンブリア宮殿、今回のテーマは“主婦のワンダーランド”『業務スーパー』。
フライドポテト1kg210円、やきそば1kg159円…など驚愕の安さで特売品ではなく日常的に販売しているのだ。その低価格の秘密はグラム販売ではなく、キログラム販売する事で製造コストを抑え低価格での販売を可能としており、さらにプライベートブランド品も後押しし、その安さと量、品揃えで多くのファンを有している。
一度は食べたい業務スーパーの人気商品「上州高原 若どり」の秘密とは?
近頃は質にもこだわったオリジナル品で快進撃を続けているという。
例えば「上州高原若どりもも」2kg1,620円で販売しており、大手スーパーより3割は安いが、身は柔らかくジューシーかつ臭みのなさで人気の品だ。
この鶏肉も自社養鶏場から届いた鮮度抜群の鶏を自社工場で加工し、3時間で商品化している。関東圏では24時間で販売まで実施している。
(画像:テレ東ビジネスオンデマンド)
同様に北海道に自社農園でじゃがいもを生産したり、宮城県では漁船を保有し魚を調達したりと、全国に様々な生産から手掛ける施設を有している。
そんな業務スーパーを運営するのが『神戸物産』。2代目社長・沼田博和氏は先代が築いた業務スーパーのコンセプトを引き継ぎ・強化しライバルとの差別化戦略に力を入れる事でグループの売上を倍増させている。
経営理念は至ってシンプルで、『ほかにない独自のものを届けたい』『新しい刺激ワクワク感を与えたい』の2点。
他が上手くいっているから真似るのではなく、自分たちで考える事にこそ活路があるのだという。
業務スーパーの根幹・『製造コストを考えたスーパー』とは?
取引相手にアプローチする際「商品を安くしてほしい」と言うのではなく、工場の製造コストを調べた上で「どう作れば製造コストが安くなるか」を考え「その分だけ下げてくれ」と根拠を持って商談するという考え方を創業時から抱いているという。
徹底した経営ノウハウやマーケティング調査、全国に構える自社工場など、業務スーパーの快進撃を支える要素は様々あるが、沼田氏は大ヒット商品に至るのはは3割程だという。多くの物は鳴かず飛ばずで終わってしまったり、時には酷評され赤字となるものもできてしまうが、その会社に根付く挑戦した事・挑戦し続けるDNAこそ業務スーパーそのものだという。
成功・失敗に二分する事は人生において非常にもったいない事で、失敗を覆す事に試行錯誤し成功に変える瞬間に醍醐味があるのではないか。そう感じる回であった。