途上国で生産し先進国へ。マザーハウスとは?
テレビ東京カンブリア宮殿 今回のテーマは『マザーハウス』。バングラデシュ製のバッグ、スリランカの綺麗な石を使ったジュエリーなど、発展途上国でアパレル製品や雑貨の企画・生産・品質指導を実施し、先進国にて商品を販売する企業だ。
この『マザーハウス』アパレル不況と呼ばれる昨今、画期的な新商品を次々に開発し、売り上げは前年超えを達成しているという。東京・銀座にも店舗を構え、フランス・パリにも出店するなど、その商品には多くのファンがいる。
バングラデシュ製品を世界へ届けるマザーハウス
革製品を製造するバングラデシュは最貧国と呼ばれ、環境としては劣悪な中、自社工場を構え現地の従業員達に高条件の労働環境を提供しているという。
また、バングラデシュ以外にもネパールではシルクを使った織物を、スリランカでは原石をジュエリーへと加工し販売するなど、発展途上国の特徴に合わせた製品を多数取り扱っている。
そのデザインを全て担当しているのが若き女社長・山口絵里子氏だ。
山口絵里子社長の経営戦略
環境や時代を理由に諦めることはしたくないと、常にニコやかながら第一線で途上国のものづくりを指揮されている方である。
始めはバングラデシュ同様、ネパールでも革製品を生産したが売れなかった。染め物の文化・技術を取り入れ舵切りする事で、比類ない商品を産み出す事ができたりと、常に現場に赴き従業員と共に悩む事で活路を見出すという。
マザーハウスのリンネとは?
マザーハウスがこれまでに無かった新しいバッグ。その名も『リンネ』。何とお客様が使わなくなったマザーハウスのバッグを回収し、使える革を組み合わせ新たにミニバッグに造り変える。デザイン性もバツグンだ。
変化を楽しむことが結果につながる
途上国においては毎年人質テロ、噴火、地震、非常事態宣言発令など何かしらの事件が発生しており、何もなかった年は皆無だという。それでも14~15年もマザーハウスは変化に強い会社として成長し、13期連続黒字という驚くべき成果を継続している。現地従業員の安定した生活と共に利益を出すという理想的な経営の在り方は並大抵の努力ではないと言えるだろう。