『お客様に頭を下げる人が一番えらい』
起業してからというもの、たくさんのお客様に支えられて今があるんだと実感しています。
会社としてできることはまだまだ小さいものですが、もっと大きなことができるように成長し、いまのお客様に恩返しをしたいと思っています。
こんな風に考えられるようになったのは、前の会社の社長(同い年です)の一言のおかげです。
『お客様に頭を下げる人が一番えらい』
この言葉の意図は、『お客様にペコペコする人が偉い』ということではありません。
お客様に頭を下げる人というのは、感謝を伝えられる人という意味です。
この言葉は朝会議での一言だったと記憶しています。
営業職の人がなぜ給料がよくて、そしてなぜ出世するのか?という話題の時の言葉でした。
その社長はこう続けました。
「営業職の人は、常にお客様の前に立ち、お客様の課題やニーズ、不満などに触れている。
そのお客様の声を真摯に、直接受け取りつつ、
常にお客様の課題解決のことについて考え、
そして、お客様のために『こういうことができます』『こういうことがしたい』ということを伝え続けている。
そのようにお客様のことについて考え続けて、自分達ができることを提案しつづけ、
提案が通った後も関係構築のためにお客様満足第一で行動しているからこそ、
お客様からお金をもらうことができ、会社に売上をたてることができ、周囲に評価されやすくなる。
お客様のことを考えるのはビジネスの基本。
そしてお金は頭を下げた方向からやってくる。」
この言葉に衝撃を受けました。
『ビジネスの基本』について、初めて納得した瞬間でした。
ビジネスってこういうことだったんだ。
「お客様のことを考えて、お客様が幸せになるように、自分ができることを提供することなんだ」
この話を聞いたのは33歳ごろだったでしょうか。
今までビジネスについてなんにも考えていなかったことを痛感させられてショックを受けました。
その時の社長と同じ年だったのですが、自分は仕事で結果という結果を出したわけではなく、社長は文字通り社長をやっていて20名近くの社員の人生を背負って会社を経営していました。
とてもカッコイイなぁと憧れると同時に恥ずかしい気持ちでいっぱいになりました。
社長にビジネスの基本を教えてもらってから、なぜ自分は仕事で満足のいくような結果が得られなかったのかがわかったような気がしました。
よく、なぜ会社は自分を評価してくれないのか?
なぜプロジェクトをうまくまわせないのか?
なぜ周りの人はわかってくれないのか?
なぜ動いてくれないのか?
前々職の時に感じていた「自分の理想と自分の現実のギャップから生じる違和感」の原因がここにあったような気がしました。
もっと、周りの人の気持ちに寄り添わないと。
人の気持ちを理解しようと気をつけるようになってから、仲間たちとの絆も深くなったような気がします。
また、仕事もうまくいくようになったような気がします。
人を幸せにすることが仕事
何をすればこの人は喜んでくれるのだろうか?
何をすればこの人は幸せになってくれるのだろうか?
『何をすればこの人は幸せになってくれるのだろうか?』と自問自答を繰り返した結果、人を幸せにすることが仕事であるという意識が芽生えてきました。
そして、そのために自分にできることが、色々あることに気が付き、自分で会社を立ち上げ、直接人を幸せにしたいと思うようになりました。
社長に自分の気持ちを打ち明けると、嫌な顔をせずに、背中を押してくれました。
サイト構築の方法やマーケティング、メディア運営など、前の会社にいろいろなスキルを学ばせてもらい、また、自分の人との接し方や仕事への考え方まで成長させてくれました。
感謝しても足りないくらいで、本当はこの会社にいて恩返しをしなければいけないのかもしれませんが、自分でやってみたいという情熱のほうが強かったので独立しました。
金融教育サービス事業
創業時に始めたいと思っていた事業は金融教育サービス事業です。
私が証券会社に勤めていた時から思い描いていた、多くの人に金融教育を無料で提供する仕組みです。
これには数名が面白いといってくれました。
その人達を雇い入れるために、もう少しだけ体力をつけないといけません。
ただ、やるべきことが明確になってきたので、あとはどれだけ早く、多くそのタスクをこなしていくかだけです。
これから、体に気をつけて、どんどん頑張っていこうと思っています。