ワクチン保管に求められる超低温冷凍とは?
今回視聴したテレビ東京ガイアの夜明け、テーマは【マイナスの世界へようこそ!~コロナ禍で光る冷凍技術~】です。コロナ禍に苦しむ日本もようやくワクチン接種の動きが具体化しています。アメリカのファイザー社製のワクチン接種が開始していますが、このワクチンは高温に非常に弱いため、特殊な冷凍庫を用い超低温のマイナス75度で冷やす必要があるといいます。
カノウ冷機の超低温冷凍庫(ディープフリーザー)とは?
この冷凍庫を作る為に急転直下で忙しくなったのが、神奈川県相模原市にある『カノウ冷機』と呼ばれる会社で、12月に日本政府から『超低温冷凍庫(ディープフリーザー)』1万個の発注が行われたといいます。政府は4社に発注をかけているといいますが、そもそもマイナス75度というのは通常考えられない超低温だという事から、その冷凍庫を扱える企業は数える程度しかなかったのかもしれません。
ファイザー社のワクチン以外にも、日本が確保した新型コロナワクチンは他にも存在し、モデルナ社製はマイナス20度で管理が必要で、アストラゼネカ社製は2~8度で済むといいます。
そんなワクチンの保管運搬にビジネスチャンスがあると複数の企業がその冷凍ビジネスに名乗りをあげています。パナソニックはワクチン運搬用の保冷ボックスを開発したり、モビリティープラスはワクチン輸送車という自動車を改造しマイナス120度で冷やせる車を開発しました。
ハイブリッドアイスの瞬間冷凍技術とは?
そしてブランテックインターナショナルの冷凍技術は必見であり、『ハイブリッドアイス』と呼ばれるマイナス20度の氷に、生きた魚をつけると僅か数秒で瞬時にカチコチに急速冷凍されていました。この『ハイブリッドアイス』の材料は水と塩である為、凍った魚も安心・安全に解凍後食べる事が可能な上、ドライアイスよりも安全・低コスト低温輸送が可能といいます。現在マイナス75度の超低温の世界を目標にブランテックインターナショナルの挑戦は続きます。
“美味しい冷凍”が飲食店を救う?
そして日本の冷凍技術はコロナ関連だけではなく、飲食業界でも大きく技術躍進が続いています。『デイブレイク』の急速冷凍技術は、テイクアウトや巣ごもり需要によって、問い合わせが3倍に増えたといいます。“美味しい冷凍”を実現し、カツサンドや寿司など味を劣化させる事なく旨味を凍結させていました。食材の鮮度と、職人の握りの技術まで保存してしまう夢のような冷凍技術は消費者だけでなく様々な業種を救っていく事でしょう。
番組の視聴はテレ東ビジネスオンデマンドで
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