今回視聴したテレビ東京ガイアの夜明け、テーマは【コロナ禍の“ワクチン・治療薬の最前線”】です。未だ世界中が新型コロナウイルスの混乱の中にあり、医療崩壊も叫ばれる中、ワクチンの開発競争が取り上げられています。
イギリスのジョンソン首相が新型コロナウイルスに感染したのも記憶に新しいですが、そのイギリスでは「アメリカのファイザー社」のワクチン接種を開始しているといいます。
ワクチンの働きとは?
そもそもワクチンとは病気を予防し・重症化を防ぐ薬の事で、病原性をなくしたり、弱くしたウイルスを体内に摂り入れる事で、感染するのを防ぐ抗体を作りあげます。この抗体は体内に侵入したウイルスに対し、悪い事をしないよう戦い我々の体を守る働きがあります。
日本が誇る『塩野義製薬』が開発を進める国産ワクチンとは?
世界ではワクチンの開発・投与が開始され始めましたが、日本の国産ワクチンはどうなっているのでしょうか。番組ではインフルエンザやHIV等の抗ウイルス薬を多数開発し、感染症を得意分野とする『塩野義製薬』の動向が紹介されました。インフルエンザワクチンの製造にも使われた手法を用いタンパク質ワクチンを製造するまでに至り、今は認証試験をクリアすべく日夜研究を重ねているという事です。
日に日に感染者が増加し医療崩壊が叫ばれる中、この国難を乗り越えるべく研究を重ねる塩野義製薬の努力には頭が下がります。国から400億円の支援を受けながらも、開発のスピード感と安全性を両立させるというのは相当な重圧ではないでしょうか。苦境の飲食店はじめ様々な業種や、激務の冬となった医療従事者とはまた違った闘いがこの場所で行われている事を痛感させられました。
それでも諸外国の開発スピードは日本の比にならない程早いのが実情です。しかし塩野義製薬は明治創業の誇りをかけて、国民全部のワクチンは無理でも、例え少量でも安全基準を満たした国産ワクチンを生み出す事に意味があると使命感を以って取り組んでいました。
アメリカのファイザー社のワクチンは日本人にも効くのか?
日本でもいよいよワクチン投与が開始される話が現実味を帯びてきています。冒頭でイギリスでも投与が開始されたという「アメリカのファイザー社」のワクチン。番組内で以下の様な臨床データを取得したと紹介されました。まず・臨床試験を6か国で実施 ・実施者は約4万3500人 ・健康な20~85歳の日本人が約160人治験を終えている
という報告がありますので、効果には期待できると思っていいのではないでしょうか。投与は個人の判断ですが、この新型コロナワクチンは突貫工事の様なものではなく、しっかりと治験・臨床試験を経ている点はあまり報道されてない分、安心感を得る事ができました。
しかし新型コロナワクチンに限らず、ワクチンには極々稀に副作用がでてしまう人がいるのも事実です。その投与には慎重にならざるをえませんが、新型コロナに感染した人の苦しみや、コロナ後遺症と呼ばれる様々な症例が中長期続く話もよくニュースになっています。重症化を防ぐ意味でも私は「アメリカのファイザー社」のワクチンの臨床データは充分信頼に足るデータだと受け取っていますので、機会が巡って来たら打たせていただくでしょう。
『花王』が注目!独自の新ウイルス対策・“手指バリア”とは?
大手・花王が注目したのが誰しもにある『手指バリア』という力です。手の表面に持つ「乳酸」「温度」「pH」などの組み合わせで測られる免疫力のバリアの事を言います。各国でワクチン研究が活発な中、花王が力を込める『衛生』という分野においての研究も人命を守る最前線であると言えるでしょう。今は測定できる機械が作られた段階ですが、将来的には感染予防の製品開発へ着手できるよう研究を重ねています。withコロナとしてワクチン投与後の衛生管理もおろそかにしてはいけません。手についた細菌やウイルスを自分でやっつけてくれる『手指バリア』の力を向上させられれば小さなお子さんを持つ家庭や、医療・介護様々な分野で重宝されるでしょう。とても希望に満ちた研究です。
ワクチンと同時開発・塩野義製薬の『治療薬』とは?
塩野義製薬は“ワクチン万能論”に警鐘を鳴らしており、もしかかった際の「薬がある」という安心感を生み出す為、治療薬の開発にも力を入れています。塩野義製薬研究所の心臓部・化合物ライブラリーと呼ばれる場所には、過去の研究によって作り出された数十万種類に及ぶ化合物が保管されており、化合物と化合物を組み合わせる新薬づくりも行ってきました。有効な新薬が完成する確率は約3万分の1だといいますが、地道な研究を重ね、「外来で処方できる重症化前の患者向けの治療薬」を1年以内に臨床試験入りを目指しています。
ワクチン接種が不安な人は?
ワクチンや治療薬については断片的な情報で副作用など、国民の不安感を煽る記事も乱立しています。
今回ガイアの夜明けを視聴して、今届けられようとしているワクチンには安全基準や国・企業間の協力を経て我々の元に届けられようとしていることがわかりました。また、今開発中の国内ワクチンも安全面に一切の妥協はありません。コロナ禍以前の日常をもたらすべく、関係各所の多くの努力が実を結ぶ日を信じていきたいとおもいました。
番組の視聴はテレ東ビジネスオンデマンドで
ガイアの夜明けなどテレ東のビジネス番組は月額課金のサービス、テレ東オンデマンドで視聴できます。アプリを使えば2倍速再生などできて非常に便利です。今回のテーマは以下のリンクから視聴可能です。