菓子業界のレジェンド『ユーハイム』とは?
テレビ東京カンブリア宮殿にて【バウムクーヘン100年 職人とAIで菓子業界を救え!】を視聴しました。
子どもから大人まで人気のバウムクーヘンは結婚式の引き出物にまで浸透している国民的スイーツ。ドイツ生まれのこのバウムクーヘンは1919年に日本で販売されましたが、初めて販売したのが菓子業界のレジェンドと呼ばれる『ユーハイム』です。年商280億円の老舗は、今もなお攻め続ける姿勢で菓子業界に君臨し続けていました。
海外の有名スイーツ店の販売も請け負うユーハイム
しかしこのユーハイム、大手にも関わらず大量生産に頼らず職人技にこだわった手作業の菓子作りを徹底しています。工場には300人近い菓子職人が生地作りから、仕上げ、梱包まで丁寧に作り上げて納品する徹底っぷり。その本物の技術はパリのモリヨシダのモンブラン、フィリップ・コンティチーニのタルトタタン、グマイナーのヴァルトなど海外の有名スイーツ店の製造・販売などを請け負う程です。超一流の味と造形を再現するのは至難の業で、海外ブランドもユーハイムならという事でパートナーとして日本進出を任せていました。
このユーハイムな手作業に固執している訳ではありません。常に攻め続ける姿勢と妥協しない姿勢が、創業者から現在まで継承されてきたからです。「お菓子は平和の象徴」この言葉が100年色あせないまま体現され続けてきました。人の手でお菓子を作り届けるこの「非効率さ」。ここに多くのファンとブランド力がついてきたと言えるのではないでしょうか。
また、ユーハイムの職人は継続的にヨーロッパへ研修に派遣し、最低2年以上修行に出しているといいます。自社のノウハウや指導だけではなく、実際肌身で感じる事も50年以上実施している独自文化となっています。
ユーハイムの純正自然食品とは?
そして今ユーハイムが総力を挙げて取り組んでいるのが『純正自然100%』の取り組みです。お菓子を作る上で型崩れを防ぐために添加物を使用したり、傷み易さを補う為の保存料など、必要最低限と言いつつ要所要所に不純物として頼りがちだと言います。その一切の添加物を原料にまで遡って使わずに「純正」のお菓子を提供しようとしています。ユーハイムの商品の純正自然商品は8割達成しているといいます。
ユーハイムが生み出す世界で最初のAI菓子職人
そしてハイテク焼成機を製作し、職人の焼き方を再現できる世界初の『AI菓子職人』を5年かけて開発中だといいます。それから『移動式バウムマシン』も開発中で出来立てを味わう喜びも届けていきたいといいます。
というのもバウムクーヘン発祥のドイツでは100年前に世界中に広めて大ブームとなったが、それゆえに現在はドイツ国内では衰退してしまいバウムクーヘンはおじいさんおばあさんの食べ物という扱いになっているといいます。ユーハイムは手軽で身近な国民食を目指すべく一社だけでなく、お菓子業界全体で盛り上げようとしていました。
今ユーハイムが取り組んでいる事は時代に逆行している訳でも、奇をてらった手法という訳でもありません。ただ原点にして究極の『美味しい物を安心して食べる』という飲食業の真理を追究したがゆえであると思います。手作業で非効率に思える事が、遠回りの様で一番の近道に思えてしまうのはとても不思議な感覚がしました。
番組の視聴はテレ東ビジネスオンデマンドで
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