料理にカンロ飴?
テレビ東京カンブリア宮殿、今回のテーマはカンロ飴でおなじみの『カンロ』。
日本人ならあの橙色の球体は誰もが一度は食した事があるのではないだろうか。
カンロ飴で美味しさアップ「カンロ飴食堂」
その60年以上ロングセラー続くカンロ飴を料理に使用するレシピサイトが開設された。その名も「カンロ飴食堂」。
肉じゃがや炊き込みご飯に飴を入れる事でみりんや砂糖の代わりに簡単にコクと旨味をプラスするという。
また、今秋には特保(特定保健用食品)をキャンディー業界で初めて取得した商品を発売予定とキャンディーの可能性を大きく拡げようとしている。
そんなカンロもわずか数年前は、世の「糖質制限」ブームの飴離れにより赤字経営が続き、危機的状況を迎えていた。
そんな折、2016年三菱商事出身の三須和泰氏が社長へ就任。いきなり頭角を現す事となる。
当時売上低迷期にも関わらず社内にまん延していた。社員・役員の意識の無さ、積極性の無さ、変わっていこうとする気風の無さに以下2つの改革を実施する。
1、社内の風通し
本社を移転し、全ての部署をワンフロアに変更する。部署の垣根を超える事で様々な意見・アドバイスなどを飛び交う環境に変えた。
2、無意味な役員会議
慣例で毎週ダラダラと実施していた会議を、二週に一回へ変更すると共に、椅子を撤去した立ち会議へと変えた。早く終わろうと出席者が積極的になり有意義な会議開催へと変えた。
変わるアメ・グミ売り場
そういった社長の改革のお陰で売り場にもカンロがうみだした面白い販売方法がある。『AGF効果』と呼ばれるその商法は『A:アメ』『G:グミ』『F:フュージョン』として、元々別コーナーで売られていたアメとグミを隣り合うよう陳列してもらうだけ。
しかしその効果は大きく、アメを買うべく立ち寄ったら、ついグミも買っていってしまう事で売上を前年比10%アップさせている。
飴で腸を整える
また、のど飴のパイオニアとしてカンロが次に挑戦しているのが「腸」を整える飴の開発。研究する施設を開発して飴の持つ可能性を広げようとしている。
そういった試みが身を結び、一時は傾きかけていた会社も240億円の営業利益を得る企業へと成長を遂げた。
カンロの試み「キャンディエールプロジェクト」
そしてカンロは社会貢献の分野にも余念が無く、「キャンディエールプロジェクト」と題して、中学生などコロナ禍にて大会中止となった少年少女へ応援メッセージ付きのカンロ飴を無臭提供しプレゼントして回っている。
糖から未来を作る
カンロのキャッチフレーズが「糖から未来を作る」。キャンディの可能性をこじ開け、健康や環境にも配慮した商品が開発されるのもそう遠くない未来かもしれない。