北海道の「どさんこ商品券」と「どうみん割」とは?
テレビ東京カンブリア宮殿の今回のテーマは【コロナ危機に立ち向かう北海道】。
今北海道庁が実施しているコロナ禍で実施している2つの大きな政策「どさんこ商品券」と「どうみん割」。
まず「どさんこ商品券」は5,000円で購入すると、7,000円分の商品券をもらえ、全国の北海道物産展など大盛況となっている。
もう一つが「どうみん割」北海道民が道内旅行で利用する事ができ、日帰り最大5,000円引き・宿泊最大10,000円引きとなる施策で、
支笏湖ではコロナの影響で春先は9割減だった観光客が、「どうみん割」により8月は例年並にまで回復を見せた。
最年少 北海道知事「鈴木 直道」
日本のみならず世界的にも深刻なコロナショックから活路が見いだせてない中、いち早く北海道を立て直しているのが現北海道知事『鈴木直道』その人だ。
全国最年少の39歳ながらその辣腕はすさまじく、春先のコロナ感染拡大期には国より40日早く緊急事態宣言を実施し、積極的な自粛や休校を促し、第一波を防いだ功績を持つ。
先に述べた「どうみん割」も国が実施している「GoToトラベル」より3週間早く開始している。
この鈴木知事、元々は東京都の職員で、353億円の負債を抱えて財政破綻した北海道夕張市へ派遣された形で北海道と関わる事となる。
そして夕張市勤務から3年後、30歳で夕張市長となるのだが、給料7割カット・手取20万円という公約を自ら実施し、夕張市に尽力する。
それから約8年後、北海道知事選で選挙活動した際は、腰まで雪が積もった中歩き回り、夕方から-5度を下回る中駆けずり回った為、足の両爪が剥がれたとの事。
コロナにいち早く立ち向かう北海道
そんな苦労と努力を経験した若きリーダーは、今回のコロナ禍において、改革を実施している訳ではないのだという。
コロナをきっかけに道民に対し、自県を見直すきっかけにしてもらおうと活動しているという。
そのリーダーシップのお陰か、「どうみん割」で客足が回復傾向にあるホテルもキャンペーンのみに頼るでもなく、売りだったビュッフェ形式を小皿で提供する形にかえ、その小皿をデザイン性に優れた宝石箱の様な小皿に変更する事で、話題になったり食品ロスを減らす事にも繋がった。
また、地元密着のセイコーマートというコンビニも、果物が売れなくなった農家や、飲み会が減って苦しむ清酒メーカーへ足を運び、仕入れ量を増やしたりしている。
この苦境を政策だけに頼る事なく、それぞれが考え協力して立ち向かう姿勢こそ今の日本に求められている力ではないか。
北海道の大きな背中を通じて、しっかり立ち向かっていきたいと思う。