作業服専門店として産声をあげたワークマン。全国に展開し、丈夫さと機能性から多くの職人達を満足させていたこの会社が、今や女性・若者はじめ様々な方から大人気の企業へと急成長しています。
テレビ東京カンブリア宮殿にて、【危機に打ち勝つ!アパレル業界に旋風を巻き起こす作業服専門店】を視聴しました。
このワークマンが急成長した要因は多岐にわたりますが、何といっても機能性とファッション性の両立を成し遂げつつ、低価格を実現している事です。
安すぎ!?ワークマンは値段から決める
インナーが980円、パーカーが1,900円、靴が1,900円でダウンジャケットでも3,900円と生半可な安さではありません。しかも、どのアイテムを購入しても撥水性や保温性、ストレッチ素材など嬉しい付加価値が必ずついていてデザイン性も兼ね備えている為、死角がありません。
そもそも作業服専門としてプロの職人をターゲットにしていたワークマン。より良い商品をつくる為に着る人の意見を取り入れて開発してきた事が今も続く商品開発の秘訣だといいます。そして低価格での提供を実現する為、売価から決めてスタートする徹底さがワークマンイズムとして昨今の急成長の礎となっていました。
『ワークマンプラス』の生みの親・小濱英之社長
職人にとってワークマンの作業着の着心地が良すぎるあまり、休みの日でも普段着として釣りに行くという話題が社内で出たそうです。そこに目をつけたのが後に社長へ就任する事となる小濱英之氏。「作業 プラス スポーツ」「作業 プラス アウトドア」が起爆剤になるかもと、ワークマンの作業用雨ガッパを、普段使いにも応用できるようカラフルかつスポーティーに改良します。
すると、釣り好きや、バイク乗り等からその防水性・撥水機能を兼ねた機能性が高く評価され口コミでロングセラー商品となりました。
低価格・高機能・『ワークマンプラス』
この成功をきっかけに職人以外の客層を“プラス”するべく誕生したのが『ワークマンプラス』です。ファッショナブルなアウトドア商品など多数開発した事で、全国で出店の度に長蛇の列ができる賑わいを見せました。また、コロナ禍で大盛況となったキャンプ場においては、全身ワークマンコーデの人で溢れてしまうブームも起きたそうです。
アウトドアに強いワークマン
この現象は単にコロナ禍でキャンプが流行ったから運が良かっただけとは私は思いません。ワークマンの根幹に着る人の意見を取り入れるこだわりがあったからこそ多くの人に認められたと思います。低価格と品質を共存させる試行錯誤が消費者にとって買って良かった・薦めずにいられないという連鎖を生み出したように思う。
横浜のインスタ映えスポット『#ワークマン女子』
そして新たに横浜に誕生させたのが『#ワークマン女子』。変わらずの高機能と低価格に、花柄模様やチェック柄など、より女性らしいデザイン・素材にこだわった商品を販売しています。
ここで特筆すべきは市場拡大の為に、ただレディースの商品開発に力を入れた訳ではないという事です。ワークマンの2人の女性職員が担当し、店舗にはワークマンには置かないマネキンを置いてみたり、インスタ映えする撮影スポットも用意したりしました。着る人目線にこだわる小濱社長の、また買いに来たくなるお店作りを心掛けた配役だったのではないでしょうか。
作業服から始まったワークマンはアウトドア、スポーツ、レディースなどどんどん業態を拡大していく中、2021年に予定しているのが“ビジネス”であるスーツ。番組内ではケチャップをかけても汚れないスーツを年内に発売予定といっていました。スーツなのにとんでもない価格設定で我々を驚かせてくれるでしょう。
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