コロナ禍の飲食業界の苦境
テレビ東京ガイアの夜明け今回のテーマは【コロナ禍の“リアル”】。本格的な冬場を迎える日本において、新型コロナウイルスの感染拡大は留まる事を知りません。経済においても各方面に打撃を与える中、特に深刻なのが飲食業界です。
東京一番フーズの経営術とは?
今回のガイアの夜明けでは東京都内を中心に30店舗を超えるチェーン店持つ創業70年の『寿し常』を特集。新型コロナの影響で集客減が続き、6月経営破綻する事となりました。しかしその「寿し常」を買収したのが『東京一番フーズ』。チェーン店「とらふぐ亭」等を展開する東京一番フーズは、同業種である「寿し常」の従業員約200名の雇用を受け入れました。その狙いは老舗寿司店の職人技術を自社の強みとしたい一方、職人気質の現場でまかり通って来た非効率・非生産な箇所を改善し、ロスを減らし売上アップに繋げるといいます。
現に寿し常が天丼の提供に15分かかっていたものが、調理器具の配置替えや、食材の事前準備等で5分強での提供に短縮する事に成功し、ランチタイムの売上も15%アップしました。
「魚で世界を変える」東京一番フーズ 代表取締役・坂本大地
一般的な買収とは違い、寿し常の看板も残り、職人も受け入れながら共に改善を促す東京一番フーズの経営術。慈善事業ではない企業買収において簡単な事では無いと思います。東京一番フーズの坂本社長は職人の気持ちがわかる経営者として寿司職人の研鑽した技術は絶やしてはいけないと言います。
そしてその店へ通い詰めたお客さんや、働き手への敬意を払い新たな戦力とするべく、全力で改革に挑みました。本来職を失うはずだった職人達が、改善に伴った目に見える形の成果に戸惑いつつも喜びを見せる姿は感慨深い物がありました。
まだまだ飲食業界全般の苦境は続いていますが、八方塞がりと思える状況下でもロスを減らす方法や、次の一手を模索し続けていかなければならないと思いました。
番組の視聴はテレ東ビジネスオンデマンドで
ガイアの夜明けなどテレ東のビジネス番組は月額課金のサービス、テレ東オンデマンドで視聴できます。アプリを使えば2倍速再生などできて非常に便利です。今回のテーマは以下のリンクから視聴可能です。